当院のお灸治療

当院のお灸治療

当院のお灸治療

お灸治療については、跡がつかない「台座灸」と、もぐさを直接つぼに置き温熱刺激を与える「直灸」を行います。

もぐさとは

ヨモギの葉を乾かし、揉んで綿状にしたものです。

●台座灸

いわゆる“せんねん灸”を想像してください。文字通り、台座の上にもぐさが詰まった筒があり、筒の先端に火をつけてじっくりと温熱刺激を与える方法です。痛みがある部位に行う場合と、全身調整のつぼに行う場合があります。はり治療と併せて行うことで効果アップできます。
最近は「お灸女子」と呼ばれる、台座灸を使ってセルフケアを行う女性もいるようです。

●直灸

文字通り、直接もぐさ(米粒の半分くらいの大きさ)をつぼに置き火をつけて温熱刺激を与える方法です。「つ(瘢痕)」が残るため、患者さんと相談して行いますが、台座灸と比べものにならないほど効果はあります。当院では、関節水腫(膝・肩・足首などに水が溜まった状態)、頑固な痛み、帯状疱疹後の神経痛など、この方法を選択します。


台座灸

直灸

★関節水腫「水が溜まった」の「水」とは

よく「膝に水が溜まった」と言いますね。この「水」は、むくみで溜まっている「水」とは違います。関節に溜まったものは「滑液(潤滑液)」です。テレビのCMでヒアルロン酸がとろっと流れる映像がありますが、滑液もとろっとしています。滑液は関節の骨と骨の間にある「滑液包」という袋に入っていて関節を動かすたびに袋が押しつぶされて滑液がしみ出てくる仕組みになっています。通常は関節を構成する骨の表面や軟骨などを潤して滑りを良くしながら栄養を与える働きをするのですが、何らかの原因で関節に炎症が起こると、滑液がクッションになるかのように多く分泌されます。通常より多く出された滑液、それが「水」なのです。
元々必要なものなのに、なぜ滑液が増えると痛みが増すのか・・・。
それは、圧が増すからです。関節を構成する組織のひとつである筋肉。筋肉の伸びにも限界があるため、滑液が増えることで関節の圧が増して、“動かさないで”という生体反応として痛みが増すのです。病院で「水を抜く」治療を受けると痛みが軽減するのは、動かせるまで関節の圧が減るからです。
当院では、お灸で

○炎症を抑える(はり治療も併せて) 
○増えた滑液を吸収させる

目的で行い、患者さんに喜ばれています。
スピード感は西洋医学にかないませんが、人間の自然治癒力をフルに活用した治療法です。昔から民間でも「やいと」と親しまれてきた、お薦めの方法です。

例えば膝の場合だと・・・